低血糖緊急処置薬バクスミーを知っておこう

バクスミーとは

バクスミーとは低血糖が起きた場合の救急処置として使用する薬剤です。
グルカゴン製剤は今まで注射製剤がありましたが、バクスミーは国内初の点鼻製剤です。

どんな患者さんに使用する薬なのか

低血糖時といえばブドウ糖などの糖分摂取が一般的ですが、バクスミーはブドウ糖などを患者さん自身が意識障害などで取れない場合に看護者(家族など)が使用する薬です。

グルカゴン製剤の作用機序は?

グルカゴンは、肝臓のグルカゴン受容体に結合しグルカゴンシグナルを活性化。
このシグナルが肝臓に貯蔵されているグリコーゲンの分解を促進し血糖を上昇させます。

注意しないといけない点①

肝臓にグリコーゲンが貯蔵されていないとグルカゴンを使用しても血糖値の上昇が期待できません。

肝臓のグリコーゲンは12~18時間の絶食でほとんどが消失してしまいます。
飢餓状態などに起因した低血糖では、グルカゴン投与による血糖上昇が期待できない場合もあることを留意しておきましょう。

注意しないといけない点②

操作方法はとても簡単ですが事前に理解しておいたほうがいいです。
バクスミーを実際使用する方は、家族や施設の方です。患者さんが意識障害で倒れている場合、当然周りはパニックになっています。緊急時の対応と使用薬剤について把握されているだけでなく実際に使用方法も理解しておくことが大切です。

実際に模擬投与試験(IGBK試験)では19人のうち2人がデバイス操作に失敗してグルカゴン投与ができていませんでした。
バクスミーはデモ機で試してみるとわかりますが、注入ボタンを押したとき1回途中で止まります。しかしそこでは薬剤は噴霧できていません。最後まで押し切る必要があります。

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