やくざいし
当直をしているときに小児科病棟からプロタノールL注(0.2) 5箱請求しますとか、場合によっては10箱って連絡があり払い出すことがありますが何に使っているんですかね。
まずプロタノールL注とは
効能又は効果
- アダムス・ストークス症候群(徐脈型)の発作時(高度の徐脈、心停止を含む)、あるいは発作反復時
- 心筋梗塞や細菌内毒素等による急性心不全
- 手術後の低心拍出量症候群
- 気管支喘息の重症発作時
用法及び用量
(点滴静注) l-イソプレナリン塩酸塩として0.2~1.0mgを等張溶液200~500mLに溶解し、心拍数又は心電図をモニターしながら注入する。 徐脈型アダムス・ストークス症候群においては、心拍数を原則として毎分50~60に保つ。 ショックないし低拍出量症候群においては、心拍数を原則として毎分110前後に保つようにする。
(緊急時) 急速な効果発現を必要とする時には、l-イソプレナリン塩酸塩として0.2mgを等張溶液20mLに溶解し、その2~20mLを静脈内(徐々に)、筋肉内又は皮下に注射する。 心臓がまさに停止せんとする時には、l-イソプレナリン塩酸塩として0.02~0.2mgを心内に与えてもよい。
やくざいし
ふむふむ。効能に関しては「気管支喘息の重症発作時」に該当しそうですね。けど用法に関しては該当する項目がなさそうですね。ではガイドラインを見てみましょう。
(急性発作に対する医療機関での対応のフロチャート(2歳未満))
(急性発作に対する医療機関での対応のフロチャート(2歳~15歳))
引用:小児気管支喘息治療・管理ガイドライン2013
やくざいし
ふむふむ。プロタノールLに関しては喘息発作の特に大発作の時に使用するようです。そこで2歳未満では1mL/kg、2歳以上では10~25mLを生食に希釈して使用するようですね。そりゃ平気で2,30本の請求があるわけですね。
やくざいし
しかし、適応外使用になるようですね…(見なかったことに)
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