【腎機能低下患者の投与量】TS-1 OD錠・顆粒




POINT
① Ccr ≧ 80 のときは通常量
② 80 > Ccr ≧ 60 のときは 必要に応じて1段階減量
③ 60 > Ccr ≧ 40 のときは 1段階減量
④ 50 > Ccr ≧ 40 のときは 2段階減量
④ Ccr > 30、血液透析患者、腹膜透析患者 のときは 禁忌
 
 
やくざいし
TS-1に含まれるギメラシルの腎排泄が著しく低下します。そのため血中フルオロウラシル濃度が上昇し、骨髄抑制等の副作用が強くあらわれる可能性があります。腎機能による調節は必要です。
 

併用薬(シスプラチン)がある場合は50未満から投与していないケースもあり、使用時はメーカーサイトを参照してください。

…ちなみに

<TS-1の透析性について>

TS-1 を慢性腎不全維持透析患者に 50mg/day の投与量で投与した場合の血中濃度より算出した除去率は、FT 66.1%、5-FU 87.6%、CDHP 54.5%、Oxo 77.4%であった 。

やくざいし
透析患者では禁忌ですが、透析性はある程度あるようですね。

 

※IF、適正使用ガイド、腎臓病薬物療法学会「腎機能別薬剤投与量」参照