ケイセントラ静注用

- 名前の由来
Kcentra(Vitamin K dependent coagulation factor concentrate) - 開発理由
ワルファリンは肝臓における血液凝固因子の生成に寄与するビタミンKを拮抗阻害することにより血栓形成を抑制する。
ワルファリンを服用患者では、重篤出血時や出血が予測される手術などの際の出血の管理が重要となる。
これまではワルファリンの休薬やビタミンKの投与といった対応をとっていたが血液の凝固能が正常化するまでに半日以上を要しており医療現場からこうした課題を解決する薬剤が待ち望まれていた。 - 作用機序
ビタミン K 拮抗薬の投与により減少した血液凝固第Ⅱ、第 Ⅶ、第 Ⅸ及び第Ⅹ因子を速やかに補充することが可能であり、出血リスクの 高い、過度に亢進した抗凝固状態を是正する。
細かく理解したいときは企業サイトにわかりやすい図が載っています。企業サイトへ - 同成分・同効薬
なし - 性状
pH:6.5~7.5
浸透圧比:約0.6(生理食塩液に対する比)
- 代謝・排泄
不明
(人由来の製剤であり内因性の血液凝固因子と同じ代謝・排泄経路をたどることから試験していない。) - 妊婦・授乳婦への対応
有益性投与 - 高齢者への対応
減量等の必要性はなく、慎重投与
臨床試験において有害事象のプロファイルに年齢に関連した差は認められていない。 - 腎障害時の対応
不明
臨床試験では「ステージ 5(糸球体ろ過量 15 mL/分未満又は透析依存)の慢性腎疾患を有する者 」が除外基準とされている - 肝障害時の対応
不明
臨床試験では「末期肝疾患(Child-Pugh 分類クラス C)を有する者」が除外基準とされている
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